
出典:youtube
1. 『わんこそば』の歴史
(出典 yabuya.jp) 『わんこそば』は、岩手の名物で花巻が発祥で、その起源は400年以上前に遡ります。南部藩のお殿様(南部利直公)が江戸に上がられる途中、花巻城にお立ち寄りになられた時の話です。花巻名産のそばを漆器のお椀に少しづつ差し上げたところ、お殿様はたいへんお気に召され何度もお代わりされたそうです。その際に、丼ではなくて「お椀」を使いました。岩手の方言で、語尾に「コ」を付けることから 「お椀コ蕎麦→わんこそば」と言われるようになったと伝えられています。
『わんこそば』は、明治以降は花巻市内のそば屋でも、一般のお客様に振る舞うようになり、旧花巻市中心部の一般家庭にも浸透していきました。大正時代には来客があった際には家庭でも『わんこそば』をやっていたそうです。更に歳の数だけ食べると長生きできると言われていたので、「年越しわんこそば」を食べるという習慣もあったそうです。
今では岩手名物にもなった『わんこそば』は大喰いのイメージが先立ちますが、本来はおもてなしの食文化なのです。
2.あの文豪が愛した『わんこそば』発祥の店?! やぶ屋
『わんこそば』発祥の店は、花巻市にある創業大正十二年のやぶ屋です。創業してから100年以上の老舗で、創業当時から『わんこそば』を提供しています。『わんこそば』は、給仕のアネさんが一杯ずつ温かいそばをお椀に入れて、そばを食べ終わると、食べ終わったお椀が目の前に積まれていき、食べるお客様が蓋を閉めるまでの食べ放題という、本来のわんこそばです。
やぶ屋の花巻総本店には、花巻出身の文豪宮沢賢治が足繁く通っていたそうです。宮沢賢治は教師時代に、やぶ屋のことを、英語で藪(やぶ)のことをBUSH(ブッシュ)ということから、ブッシュと呼んでいたそうです。よく弟の清六さんや教え子達を連れてきたそうです。宮沢賢治の注文はきまって「天ぷらそばとサイダー」だったそうです。宮沢賢治は、やぶ屋の天ぷらそばが大好物で、病気になっても、天ぷらそばを思い出して家の人と話したことがあるそうです。
あるエピソードは、「原稿がどんどん売れたら、友だちと好きなそばでも食べよう」といった冗談を言っていたそうです。東京で名の知れた文士にトラック一杯の原稿を送り、「今度原稿料が入ったらBUSHへ連れて行くぞ」と弟の清六さんに、にやにや笑いながら言っていたそうです。
やぶ屋の花巻総本店のメニューには、天ぷらそばと三ツ矢サイダーがセットになった「賢治セット」や、もりそば又はかけそば・5種類の天ぷら・お寿司3貫・水菓子のセットの「ブッシュセット」があります。
3. やぶ屋の『わんこそば』
やぶやのそばにはこだわりがあります。そばは、岩手県内の西和賀産などの国産そば粉を使った二八そばで、つゆは、本枯節と昆布の出汁を、創業より代々引き継いでいる返しに足して作ります。水は、奥羽山脈の天然水を使用してそばを仕込みます。『わんこそば』も当然、このこだわりがあるから何杯でも美味しくいただくことができます。
薬味は、権八(もみじおろし)・削り節・海苔・ねぎに、刺身・塩辛・漬物・なめこおろし・とろろ・すじこが付きます。
『わんこそば」を見事100杯食べれば、横綱に認定されます。
『わんこそば』は、やぶ屋の花巻総本店では2人以上からですが、盛岡駅ビルフェザン店では、1人から食べることができます。
4. 基本情報
やぶ屋の基本情報を詳しくご紹介いたします。
場所は、東北自動車道 花巻南ICより車で約10分です。
公共の交通機関を利用する場合の最寄り駅は、JR東北本線 花巻駅駅から800mで徒歩11分です。
場所は、東北自動車道 花巻南ICより車で約10分です。
公共の交通機関を利用する場合の最寄り駅は、JR東北本線 花巻駅駅から800mで徒歩11分です。
店舗概要
住所:〒025-0078 岩手県 花巻市吹張町7-17
電話番号:0198-24-1011
営業時間
平日10:30 〜 18:00(L.o17:30)
定休日前日10:30 〜 15:00(L.o14:30)
定休日:通常月曜 祝日の際は火曜日
駐車場:あり 80台