期間限定‼空飛ぶだんご??『郭公だんご』厳美渓名物郭公屋
出典:Youtube

1. 伊達政宗公が絶賛した厳美渓

 岩手県一関市にある厳美渓は、壮大な渓谷美で知られる観光名所の一つです。この地域は、自然が織りなす美しい景観が広がり、季節ごとに異なる風景を楽しむことができます。特に秋には、錦に彩られる木々が映える様子はまるで絵画のようです。
 厳美渓は、栗駒山から一関市内へと流れる磐井川の浸食により、ゆっくりと時間をかけて形成された渓谷で、国の名勝、天然記念物に指定されています。エメラルドグリーンの水流に奇岩・巨岩・甌穴・深淵・滝などが約2kmにわたり続き、「静」と「動」の渓谷美をじっくりと楽しむことができます。
 その昔、仙台藩主・伊達政宗公は、季節とともに変化する厳美渓の美しさに、「松島と厳美が我が領土の二大景勝地なり」と賛美の言葉を残したと伝わります。年間100万人以上が足を運ぶ、一関エリアを代表する来訪者数No.1の人気スポットです。

2. 郭公だんごが空を飛ぶ??

  厳美渓には、ユニークな体験ができる『郭公だんご』という名物があります。『郭公だんご』が、まさに空を飛ぶ光景を楽しむことができるのです。週末には一時間以上の行列に並ぶこともあるほどの人気となっています。

 『郭公だんご』の名前の由来は、明治11年(1878)創業の郭公屋の創業者・千葉酉吉が鳥のかっこうの物真似が得意だったという説や、だんごが空を「滑降」するからという説が有力ですが、諸説あるようです。

 この郭公だんごは、対岸の店から注文したお客様にだんごを渡す際に、普通の方法で手渡しするわけではありません。ロープを伝ってお金とだんごが空を飛ぶのです。具体的には、対岸のお客様がカゴにお金を入れて、木槌で板をたたいて合図を送ると、まずはお金が飛びます。お金が飛ぶというのは、カゴの中のお金がロープを伝って空を飛んで、対岸の店員が受け取ることです。

 お金を受け取った店員は、カゴの中に『郭公だんご』とお茶を入れて、今度は、『郭公だんご』とお茶が空を飛んで、対岸のお客様に届けられます。空を飛んでいる時と対岸に到着する時に、カゴには振動や衝撃が加わりますが、お茶が一滴もこぼれないのは、神業ですね。

 幻想的な渓谷美と一緒に、空を飛ぶだんごを楽しむことができるのは、ここ厳美渓ならではの貴重な体験になります。飛び交うだんごを見るためだけでも訪れる価値があり、季節ごとに変わる渓谷の景観とともに特別な思い出を作ることができるでしょう。 

3. 郭公だんごの楽しみ方

  
 『郭公だんご』の空飛ぶパフォーマンスを楽しんだ後は、厳美渓の美しい景色を見ながらは、お茶と一緒にだんごをいただくスイーツタイムを楽しむことができます。
 『郭公だんご』は、創業者の千葉酉吉さんが、 良質の米を原料としてだんごを作り、 あんこ・ごま・みたらしのたれをたっぷりと塗って5個づつ串に刺して観光客に提供したのがそもそもの始まりです。
 だんごが5個なのは、厳美渓のあるこの地区は、昔は、五串(いつくし)村と呼ばれた時代があり、 それにちなんでだんごを5個串に刺したそうです。
 だんごはお米本来の甘さと旨みが引き出されていて、やわらかいモチモチ食感の優しい味で美味しいです。優しい味のあんことごまと、みたらしのしょっぱさが、絶妙なハーモニーで、美味しくいただけました。

4. 基本情報

『郭公だんご』の郭公屋の基本情報を詳しくご紹介いたします。
 場所は、東北自動車道の一関ICから約10分です。
 公共の交通機関を利用する場合の最寄り駅は、東北新幹線・東北本線 一ノ関駅から岩手交通バス 厳美渓行きで約20分乗車し、厳美渓バス停下車すぐです。

店舗概要

住所:岩手県一関市厳美町字滝ノ上211

電話:0191-29-2031

営業時間:9時半〜15時頃(売り切れ次第閉店)    

定休日:不定休

駐車場:あり 8台

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