
出典:Youtube
1. 福島のご当地グルメの『円盤餃子』
中国発祥の餃子が、日本で「焼き餃子」として独自に進化し、全国各地に名店があり、ご当地グルメとして大々的にプッシュしている地域もありますが、福島県福島市の『円盤餃子』もその一つです。福島市の『円盤餃子』は、満州から引き揚げてきた引揚者たちの手によって、戦後の1953年に誕生しました。 『円盤餃子』の起源は、福島市の闇市の屋台から始まりました。
『円盤餃子』が円盤状なのは、屋台時代にさかのぼります。屋台での調理器具は七輪だったので、焼き上がりに時間がかかる七輪で一度にたくさん焼くためのアイデアでした。「七輪に合うフライパンは26センチで、ちょうど30個分」が初代『満腹』の店主のアイデアで、『満腹』では30個、他の店では20~30個ほどの餃子を円形に並べて焼き、ひっくり返して大皿に盛り付ける独特のスタイルで提供されています。
一度に多くを焼き上げる方法が、結果として大皿いっぱいに餃子盛り付けられることとなり、その姿が迫力満点で見栄えも良いことから、インスタ映えするグルメとしても知られています。
2.『 円盤餃子』の元祖 『満腹』

『円盤餃子』の元祖『満腹』は屋台から始まります。初代『満腹』の店主は、満州(現在の中国東北地方)からの引揚者の一人の菅野かつゑさんで、戦前、菅野さんと鉄道技術者だった夫と渡った満州で水餃子と出会い、余ると翌日に鉄鍋で焼き直す、「鍋貼(グオティエ)」にして食べていた体験から、『円盤餃子』を考案し、『円盤餃子』と酒を屋台で振る舞うことで、地域の人々に大変喜ばれました。それまで食糧難の時期だったこともあり、彼女が考案したこのボリュームたっぷりな餃子は、すぐに人気を博し、2年後には『円盤餃子』専門店『満腹』をオープンする運びとなりました。
『満腹』では、菅野さんのが敗戦時に食べるのに苦労し、店名に「おいしい餃子とお酒でお客さんをおなかいっぱいにしたい」という信念を込めて店名を命名しました。そのため、ビールや日本酒、サワーなどのアルコールメニューはありますが、フードメニューは円盤餃子のほかは、水餃子とつまみ類だけで、ランチタイムでもご飯や麺(めん)類は出していません。
3. 『満腹』の『円盤餃子』

『満腹』の『円盤餃子』の皮は、初代『満腹』の店主の「餃子は皮を食べるもの」という教えを忠実に守り、創業時からの製法を守り、2種類の粉をブレンドして、完全に手練りをしてから2日間寝かせてます。皮を手練りしている餃子を食べられるのは福島市では『満腹』だけで、皮はツルツル、シコシコ、モチモチになります。
『満腹』の『円盤餃子』の具材は、通年白菜がメインで、豚のひき肉・ニラ・ネギ・ニンニク・ショウガが入っています。
『満腹』の『円盤餃子』はタレの原料と作り方にもこだわりがあり、自家製のラー油を器にまず入れて、千葉産の酢、喜多方産の醤油の順に加えると、美味しくいただけます。
『満腹』の『円盤餃子』は、白菜が多め、お肉は少な目で小さめで、皮がモチモチで外がカリッとしていて、あっさりとしていて軽く、30個はペロリと食べれちゃいます。
4. 基本情報
『満腹』の基本情報を詳しくご紹介いたします。
場所は、東北自動車道 福島西ICより車で15分です。
公共の交通機関を利用する場合の最寄り駅は、東北新幹線・東北本線・奥羽本線 福島駅から950mで徒歩14分です。
場所は、東北自動車道 福島西ICより車で15分です。
公共の交通機関を利用する場合の最寄り駅は、東北新幹線・東北本線・奥羽本線 福島駅から950mで徒歩14分です。
店舗概要
住所:福島県福島市仲間町1-24
電話:024-521-3787
営業時間:月・木・金 16:30-餃子がなくなり次第終了
土・日・祝 11:40-餃子がなくなり次第終了
定休日:火曜日・水曜日
駐車場:なし(店内飲食2,000円以上で1時間分の共通駐車券を進呈)