
出典:Youtube
1. 亀乃家のある青森県五所川原市

『天中華』の元祖 亀乃屋のある青森県五所川原市は、津軽地方に位置する風光明媚な地域です。五所川原市といえば、立佞武多(たちねぷた)が有名です。毎年行われるこの祭りは、高さ20メートル以上の巨大なねぷたが夜空に輝く光景が見もので、全国から多くの観光客が訪れます。
また、五所川原市の冬の風物詩と言えば、地吹雪です。一面の雪景色の中で吹き荒れる風雪は、厳しい冬の自然の力強さを感じさせます。この季節に五所川原を訪れると、体感することができる圧倒的な自然の力に驚かされるでしょう。
五所川原市のもうひとつの冬の風物詩は、津軽鉄道のストーブ列車です。この列車は、冬の寒さを乗り切るために昔ながらのダルマストーブが車内に設置されています。車窓から地吹雪の景色を眺めるノスタルジックなストーブ列車に乗って旅をするのもまた一興です。
2. 天中華の元祖 亀乃屋

亀乃屋の初代は、弘前市の士族に生まれた金川亀吉さんで、五所川原に移り住んだのは明治28年頃で、町の一角にそば・うどんの屋台を開きました。その味は好評で、自らの名前を一文字使った「亀乃家」の屋号と共に、明治終期頃にお店を構えました。
その後、店舗を移転し、大正10年には料亭も兼ねた大きな料理店に発展しました。昭和9年に建てられた店舗は、近代的建物で、当時の五所川原のシンボル的な存在になりました。
亀乃家は三代目の正男さんが経営を引き継いだ際に、店舗の規模が大きくなると共に、店のことを従業員に任せがちになり、正男さんの放蕩の結果、従業員たちは次々と店を去り、店舗自体も縮小しました。その後を、四代目の金川和弘さんが、このまま亀乃家がなくなるのは勿体無いという想いで、高校卒業後、東京の大学の進学を諦め、卒業後には横浜で修行を積み、20歳で故郷・五所川原に戻りました。それ以来、今に至るまで、暖簾を守り続けることに専念しています。
亀乃家の『天中華』は、ある日三代目が、一日分必要なかき揚げをストックしていたところ、そのかき揚げを目にしたお客様から、「かき揚げを中華そばに入れて欲しい」と言われたことで誕生しました。
また、鍋焼きうどんを、青森県で初めて提供したお店は亀乃屋でした。新メニューが生まれる環境が整っていて、新しいもの好きの神様が、亀乃屋に住み着いているのでしょうね。
3. ホタテのかき揚げの天ぷらが乗った『天中華』

かき揚げの海鮮といえば、小エビが使われるところが多いのですが、亀乃屋の『天中華』には、青森県の特産品をホタテが入っています。中華そばとかき揚げという変わった組み合わせですが、あっさり味のスープとかき揚げの組み合わせがベストマッチで、結構、ハマってしまいそうです。
亀乃屋の『天中華』のスープは、豚ガラと野菜の甘みが溶け出していて、スープを飲むと、あっさりしてまろやかで、味わうほどにクセになっていきます。
スープに乗った帆立貝のかきあげは、引き締まった貝柱がたっぷり詰まっていて、サクッとかじると、心地よい歯ざわりとホタテの甘さを感じることができます。時間を置けば置くほど、スープにかきあげが旨みを出して溶け込むので、最初はあっさり味の中華を楽しみ、後半は、少しクタクタになったかき揚げの衣と共に、コクのある中華を楽しめちゃいます。
亀乃屋の『天中華』は、意外にあっさりしていると思ったら、天丼(小)を頼みましょう。
丼よりも小さめなお茶碗に、ホタテのかき揚げの乗って、つゆがかかったミニ天丼です。ぱっと見では、つゆの存在が分かりませんでしたが、下につゆがたまるくらいしっかりとかかっています。
4.基本情報
『亀乃家』の基本情報を詳しくご紹介いたします。
場所は、東北自動車道 浪岡ICから津軽自動車道 五所川原北ICを経由して車で約25分です。公共の交通機関を利用する場合の最寄り駅は、五能線 五所川原駅から450mで徒歩6分です。
場所は、東北自動車道 浪岡ICから津軽自動車道 五所川原北ICを経由して車で約25分です。公共の交通機関を利用する場合の最寄り駅は、五能線 五所川原駅から450mで徒歩6分です。
店舗概要
住所:〒037-0054 青森県五所川原市上平井町116
電話:0173-35-2474
営業時間:10:00~17:00
定休日:月曜日
駐車場:なし